生花や贈花、フラワーキャンドルなどを販売している「アバンギャルド花木秀」(相模原6の17の12)。店内は色とりどりの造花で装飾が施されており、「写真映えする」とコスプレイベントなどの撮影に使用されたことも。同店でフローリスト兼オーナーを務める和田恵美さん(南橋本在住・52)は「花一つ一つから、ラッピングの品質にまでこだわって、お客さんに幸せになってもらえるような品作りをしてきた。このような形で評価されてうれしい」と笑顔を浮かべる。
5年前、埼玉の知人から、「花屋をしてみないか」と持ち掛けられた。しかし当初はあまり花の事は分からず、仕事にするとは考えていなかったという。そんな中、花の市場に足を運んだ際にこれまで自分が知らなかったさまざまな色のきれいな花を見て圧倒され、心を奪われた。「やってみたい」と花の道に進むことを決意。その後、埼玉で2年ほど修業した後、子どもが小学校に進学したのを機に相模原に転居、3年前に現在の場所で店を開業した。
「造花」で一線を画す
生花だけでなく「アーティフィシャルフラワー」と呼ばれる造花も取り扱っている。通常の造花と比較して本物により近い見た目をしており、今では生花より多い割合で置かれている。「台所で家事をしている時に、花を見られたらいいなと思ったのが始まり。湿気のある場所でも置けることができる花という事で生花だけでなく造花を扱うのも面白いと考えた」。すると、手入れの必要がなく、長持ちするということから幅広い世代から好評で、注文が多くなったという。
また、コロナ禍の影響で実現していないが、今後は地域密着のフラワーアレンジメント教室の実施なども考えているところだ。「オーダー以上の作品とサービスをお客さんに届けられるように今後も頑張っていきたい」。これからも工夫を込めた商品作りに努めていく。