今年の春のヒノキ花粉飛散量について神奈川県はこのほど予測を発表し、スギ花粉同様、例年に比べてやや少ないとの見解を示した。
春のヒノキ花粉飛散量を予測するため、自然環境保全センター(厚木市)では、スギ花粉と同様に毎年、県内のヒノキ林40カ所で花粉を飛散させる雄花の着花量を調査して結果をまとめている。
今回の調査結果では、着花点数の平均値が40・7点となり、昨年の数値34・6点を上回ったものの、過去10年間の平均値43・7点を下回るものとなった。
県によると、雄花の着花量は冷夏になった場合に少なくなる傾向にあるとされる。担当者は、「昨夏は日照時間、気温は平年並みだったものの、降水量について平年の2倍となったため、雄花が少なくなる気象条件に該当したことからスギ同様、雄花の着花量が少なくなった」と話している。