緑区在住でボクシングWBO世界フライ級チャンピオンの中谷潤人選手(24)=M.Tジム=は9日、さいたまスーパーアリーナで、挑戦者で同級2位の山内涼太選手(27)=角海老宝石ジム=を相手に2度目の防衛戦に臨み、8ラウンド2分20秒TKO勝ちした。
この試合まで9戦8勝7KO(1敗)と高いKO率を誇る相手の強打を警戒し、距離を取り慎重に入ったが、初回からクリーンヒットを重ね王者のペース。変幻自在なパンチと間合いで試合を支配し8回。強打で相手が崩れたところに連打をまとめロープ際へ追い詰めるとレフェリーが試合をストップ。危ない場面を見せずベルトを守った。
これでプロ23連勝(18KO)。24歳の王者はリング上で「米国でも日本でも覚えてもらえるような試合をし、パウンド・フォー・パウンド(全階級通じた順位付け)に入るような選手になっていきたい」と力強くインタビューに答えた。
◇ ◇ ◇
中谷選手は14日、所属ジムで防衛戦後初めての練習を行った後、本紙の取材に応じた。
―試合を終えて。
「大きな舞台で試合させてもらい、たくさんの人が期待してくれているというのは感じていたので、まずはほっとしている。試合はパンチも当てていけたしペースも取れた。要所で気を抜いてしまったので反省はある」
―試合から5日経った。どう過ごしたか。
「5日間はゆっくり休んで家族と食事を楽しんだ。減量中はできなかったので。今日から軽く、縄跳びやシャドーボクシングなどをして少しずつ動いていく」
―周囲の反応は。
「緑区役所へあいさつに行き石原朗区長や職員の皆さんにおめでとうと声をかけてもらい良かったなと噛み締めているが、次は新しいチャレンジ。さらに気を引き締めないとと感じている」
―今後の展望は。
「今回、いいパフォーマンスができたが、体重的にも一つ上のスーパーフライ級のほうがもっといいパフォーマンスができる。階級を上げてチャンピオンになりたい。いつでもいけるよう気は引き締まっている」
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