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相模の大凧文化保存会 米軍住宅で凧作り講座 30人の米兵家族が参加

文化

公開:2022年4月21日

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相模の大凧文化保存会会員の手を借りながら凧を作る米兵家族
相模の大凧文化保存会会員の手を借りながら凧を作る米兵家族

 相模の大凧文化保存会(川崎勝重会長)は2日、キャンプ座間の米兵家族が住む相模原米軍住宅でミニ凧作りの講座を開いた。米軍から講座の依頼があった保存会は、相模の大凧まつりが3年連続で中止になることが決まっていたこともあり、相模の大凧を広く知ってもらえる機会にもなると思い実施。約30人の参加者と凧を作り、凧揚げにも挑戦した。

 1830年頃に始まり、明治時代から本格的に大凧へと姿を変えて地域に根付き、相模原市の無形民俗文化財にも指定されている「相模の大凧まつり」(開催地は南区新磯地区)。実行委員となっている保存会は2006年から、大凧を作る際にキャンプ座間にある竹を、土台となる骨組みに使用しており、両者の間にはもともと交流があった。

 保存会は大凧作りや大凧揚げの技術を受け継いでいく必要性から、地域の小学校や中学校などの子どもたちに凧作り講座などを開いているが、米兵家族を対象にした講座は今回が初めての試みとなる。

 当日は、保存会の会員6人が米軍住宅を訪れ、参加者約30人を相手に凧作り講座を実施。凧の模様は参加者が好きな題材を描いており、富士山やアニメキャラクターなどが鮮やかに描かれていた。凧作りの手順は高校生のボランティアが通訳し、難しい技術は会員が手を添えて手伝っていた。親子と会員が協力しながら、徐々に凧は完成していった。

 視察に訪れた在日米陸軍基地管理本部司令官のクリストファー・L・トムリンソン大佐は「大凧まつりは中止で残念だが、日本の伝統文化に触れることができて感謝したい」と話した。本村賢太郎市長は「在日米陸軍の皆さまと相模原が誇る大凧の保存会とのコラボしたイベントができてうれしい」と述べた。

凧揚げも成功

 ミニ凧が完成すると、参加者は広場で凧揚げに挑んだ。親に手伝ってもらい必死に走る子どもや、凧が揚がって喜ぶ家族の姿が見られた。また、最後には参加者全員の協力のもと保存会が製作した大凧揚げも行い、きれいに空を舞っていた。通訳ボランティアで参加した高校生は、「アメリカの凧揚げはただ走るだけですが、日本では風の流れを利用して揚げているので難しい」と話していた。

 保存会の川崎会長は「もともと子どもの誕生を祝うことが起源でもあり、アメリカの子どもたちにも教えることは良い機会になった。中止になってしまった大凧まつりのPRにもなれば」と期待を寄せた。

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