神奈川県看護協会相模原支部の支部長を務める 渡辺 加代子さん 渕野辺総合病院勤務 67歳
成長促すコミュ力
○…未知のウイルスに振り回されこれまでのような支部活動ができない中、1期2年の支部長職は3期目に。5年を終えこの6月にようやくその任が解かれることになった。「業務の継続に腐心した」5年間。看護師のスキルアップのための定期的な研修は密になるため何度も中止に。一方でウイルスとの共存を念頭にWeb研修への切り替えが進んだ。「個人でも職場でも後回しになっていたIT技術の導入が進んだことは、新型コロナの流行という外的要因とはいえ大きな進歩」と前向きに捉えた。
○…勤務する渕野辺総合病院では3月まで看護部長を務めた。補助者を含めれば200人を超える看護師たちと協力し、新型コロナと対峙。看護師長を中心に、今まで以上に現場に情報を届けることに心を砕いた。「いつもの倍以上のコミュニケーションをとったつもり。若い看護師らの成長を日々実感。人が持つパワーの凄さを感じた」と目を見張った。
○…小学校の低学年時に父を亡くし、その頃から看護師を目指していた。しかし、いざなってみると厳しい職場環境。かつては3K・5Kなどと呼ばれただけに、3年目には一度職を辞した経験も。ただ「患者さんの家族を含め、人の人生に関わる仕事は他にはない」と感じ、半年で戻った。「どんなに辛く大変なことがあっても、何か1つ幸せを感じることができれば続けていける」と若い看護師たちにも伝えている。
○…健康の秘訣は「良く食べてよく寝ること」。気持ちの切り替えも得意な方で、時間があるときには自宅で無心になってパンを焼く。可愛い孫たちの成長を見守るのも楽しいひと時。「どんどん言葉使いが巧みになっていくのが楽しい」目を細めた。
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