田名地区葛輪在住の首藤(しゅどう)幸治さん(73)が同地区の全景をペンと色鉛筆を使って描いた地図「田名マップ」が自治会案内のパンフレットに掲載されている。
パンフレットは田名地区自治会連合会の広報部会が自治会の加入促進を目的に制作したもので、同地区まちづくりセンターなどで配布されている。未加入の人に向け自治会の活動内容や入会方法などを案内するほか、地図を盛り込むことで地域の魅力をより知ってもらおうと企画された。
同地区で民生委員・児童委員を務める首藤さんは、「幼い頃から絵描きになる夢を捨てきれなかった」と、10代の頃から絵を描き続けてきたというその特技で、数年前には委員の活動で子育て世代に向けた「子育てマップ」のイラストを手がけた。その実績を知る自治会連合会が、田名マップの制作を依頼。首藤さんは前回の地図に替わって「幅広い世代の人が地域を楽しめるマップにしたい」と考え、全て描きおろした。
制作にあたって首藤さんは自らバイクで地図に記した道をくまなく巡ったという。「交通量の多い道を太くしたり、細かい道でもよく利用されるところはわかりやすいように描いた」と振り返る。また、かつて渡し舟が通っていた「旧望地の渡し」や相模川沿いの「石切場(いわきりば)跡」「旧泳げ鯉のぼり会場」、塩田方面の「遺跡公園」など、地域の歴史が色濃く残る場所をイラストを交えながら紹介するなど工夫を凝らした。
田名地区の魅力について首藤さんは「美しい丹沢の山々が一望できるし、相模川などの自然も豊か。40歳の時に引っ越してきたけれど、一生涯ここで暮らしたいと思っている」と表現する。「田名マップをいろんな人に使ってもらい、地域を巡ってもらえたら」と笑顔で呼びかけた。
パンフレットの問い合わせは同地区自治会連合会事務局【電話】042・761・6570。
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