5月17日号に続いて、小山中央区長へのインタビュー2回目。小山区長は自治会加入について継続して注力していく一方で、人口減少、高齢社会対策に意欲を示した。
――今年度、特に注力していきたい取り組みについてお聞かせください。
安全・安心の確保を基本に、防災、交通安全に力を入れていきます。マグニチュード7の大地震発生は今後30年間で70%にも及ぶといわれる中、皆さんももっと現状を知る必要があります。
また、(災害時に備え)各自治会にある自主防災隊をどう生かすかもポイントです。世帯数が多い自治会では防災訓練が盛んですが、少ないところでも訓練などに取り組んでもらえるような支援も必要です。皆さんには、地震の際に自分の安全が確保できたら近所や身の回りの安全確認をしてもらえれば。広報紙にも地震が起きた際の注意点などが記載されていますのでよく読んでほしいと思います。
さらには自治会の加入と、退会防止です。退会をなくそうと自治会の方は苦労されています。私たちはその苦労を共感し、支援していかなくてはなりません。自治会の方と一緒に策を練ることや、加入を勧める際の説得の仕方などをマニュアルにできれば良いと考えています。いま検討中です。去年も取り組みましたが、自治会については引き続き重点的に取り組みます。
もちろん、自転車事故も課題です。昨年は交通事故の多い区内の交差点などの地点で「マナーアップデー」を実施しました。実施月は減りましたが、定着まで至っていないのが現状です。それが歯がゆいですが、しっかり取り組んでいきます。
――就任3年目として、区長ご自身でどう区政をまとめていく考えでしょうか。お聞かせください。
4人に一人が高齢者になる時代を迎える今、高齢者をベースにした施策、事業が今後の中心になります。(地域で支え合うためにも)一人でも多くの人に地域に関心を持ち、地域活動に参加してほしいです。
高齢社会の一方、長寿社会でもあります。長生きする人が暮らしやすいまちをつくることが大事です。そんなまちを、地域の皆さんと一緒につくりたいと思います。そのためにも、私としても今後も人口減少、高齢社会についてはこれからも発信していきます。