サッカーJ2リーグ・ヴァンフォーレ甲府に来季から入団することが決定した 中山 陸さん 東海大相模高校 3年
夢の舞台、いつかは友と
◯…今年1月、サッカー・J2リーグのヴァンフォーレ甲府のチームキャンプに参加した。プロのスピードに戸惑いつつも、自分の長所をアピールすることに成功。正式なオファーが舞い込んだ。甲府に行くか、高校で結果を出しながら他チームからの申し出を待つか―。大きな決断を迫られたが、「チームの雰囲気も良く、ボールをつなぐスタイルが自分には合っている」と、赤青のユニホームに袖を通す選択をした。
◯…両親の勧めで5歳の時に始めたサッカー。なかなか上達せず「最初の頃は練習に行くのが嫌いでした」と苦笑する。中学からはSC相模原ジュニアユースに入団。そこで東海大相模高校サッカー部・有馬信二監督の息子である和希さんと出会う。当初は違う高校への進学も考えていたが、和希さんの「自分たちで東海大相模を強くして全国に行こう」、そんな強い誘いに背中を押され、同校へ進学。その誓いは昨年、インターハイ出場という形で実現した。
◯…両親と妹、ミニチュアダックスと暮らす。部活の休みは月曜日。疲れを抜くため、録画したテレビ番組を見て過ごすことが多いとか。また土曜が試合の時は原則として日曜も休みとなるが、負けると例外的に練習の時も。「その厳しさは、期待の表れだと思うようにしています」と笑う。
◯…最上級生となった今年、チームとしての目標は神奈川県で狙える4大会の制覇。副キャプテンとして230人の大所帯を引っ張る。根底にあるのは仲間への感謝の気持ち。特にジュニアユースから一緒に過ごし、共にチームをけん引してきた和希さんに対しては特別な感情がある。「4冠を達成して、いつか2人一緒にJリーグのピッチに立てたらサイコ―ですね」。良く日焼けした顔に白い歯がこぼれた。
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