県立麻溝台高校で同級生だった山下修さん(31)(芸名・みんなのおさむ)と川口泰央さん(30)(芸名・だれかのやす)によるお笑いコンビ「昨日のカレーを温めて」が、4月2日(火)に相模女子大学グリーンホール(相模大野)の大ホールで「大感謝!小田急沿線盛り上げライブ」を主催する。2人にとって過去最大規模の会場となるが、「活動の集大成として、相模原市のみなさんにライブの楽しさを実感してもらえれば」と意気込んでいる。
2人の出会いは高校のハンドボール部。お互いの第一印象は「面白いやつに出会ったな」(川口さん)、「とにかく黒いやつがいるな(笑)」(山下さん)だったという。2人とも人を笑わせるのが大好き。仲良くなるのに時間はかからず、体育祭では全校生徒の前に海パン1枚で登場し、ラジオ体操をしたこともある。しかし、高校時代は2人でお笑い活動をすることもなく、別々の大学に進学した。
周囲が就職活動を本格化していく3年時、久しぶりに2人で昼食をとった。そこで山下さんが、「大学を辞めてお笑い芸人になろうと思っている」と独白。すると川口さんも「実は俺も(芸人を)やろうと思っていた」と返したことで、「じゃあ一緒にやるか」とトントン拍子に話が進んでいった。
その後は両親を説得して大学を中退。芸人の養成所への入学と学費の返済のため、必死にアルバイトに精を出した。その時の心境を「なかなか結果が出せない状況から、自分が少しでも得意な分野、お笑いで勝負してみたくなった」と山下さんは振り返る。
小田急線全駅制覇へ
約2年前、「お笑いに興味のない人に知ってもらうため、こちらから会いに行こう」と、小田急線全駅をめぐる「駅頭ゲリラライブ」を企画。新宿をスタートし、昨年8月には箱根湯本までを制覇した。各駅周辺で必ずカレーを食するおまけつき。現在は江ノ島線に挑戦中だ。当初は毎週日曜日に行ってきたが、この活動を通じて仕事も増加。「毎週の実施が難しくなった」と嬉しい悲鳴を上げている。下北沢での単独ライブも、満員になることが増えた。それでも「お笑い一本では食べていけず、アルバイトは継続中です」と2人で苦笑する。
「中高生もたくさんきて」
現在、地元ラジオ局・FMさがみで毎週月曜深夜0時から「裏月It ON!」に出演中。横山の「壱発ラーメン」をはじめ相模原駅周辺のラーメン店は「ほとんど食べ歩いた」と豪語するほど、生まれ育った地元に対する思いは強い。
4月2日のライブは午後5時開場、6時開演で入場無料。「にゃんこスター」など、先輩芸人らを含む16組が出演予定。2人は司会を務めながら、最初と最後にコントを披露する。「両親から『その日は休みを取ったぞ』と連絡がありました」と笑う川口さん。「小田急沿線で知り合った人たちに、ここまで頑張ったという報告も兼ねている。無料なので、中高生もたくさん来てほしい」と山下さん。入場整理券の申請は、名前・来場人数を明記の上、【メール】gh_0402@yahoo.co.jpへ申し込みを。
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