さがみはら南区版 掲載号:2011年4月14日号
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先月25日に発隊した相模原消防署特別高度救助隊「スーパーレスキューはやぶさ」1部救助隊長 河内 一郎さん 46歳 緑区根小屋在住

人命救助 命張る最前線

 ○…先月11日に発生した東日本大震災。救助隊の隊長として、発生当日に仙台市若林区へ派遣された。壊滅的な現場の惨状を目の当たりにし、「本当にここに街があったのか。言葉が何も出てこなかった」と当時の印象を振り返る。現場は常に余震や津波の恐怖と隣り合わせ。そんな状況でも救助のスペシャリストとしての誇りを胸に、全力で任務を遂行した。

 ○…人命救助に関する専門チームの隊長として日々、最も心がけているのは「聞く耳を持つ」こと。部下の意見に一つひとつ耳を傾け、コミュニケーションを深めていく。「現場は常にチームプレー。部下が萎縮せず、高い士気で一致団結するためには、どんなことも言い合える環境や雰囲気を作ることが大切」。厳しい環境での作業が多い救助隊員にとって、現場での連携はチームの生命線となる。

 ○…旧津久井町出身。高校時代はサッカーに精を出すスポーツ少年。チームの守護神・ゴールキーパーとして、鉄壁の守備で活躍した。高校卒業後は「人の役に立つ仕事、人を助けることのできる仕事をしたい」と一途な思いで救助隊員の道へ。一方で任務を離れれば、2人の子どもを持つごく普通の父親の顔に戻る。休日には地元の少年サッカークラブでコーチを務め、子どもたちとともにボールを追いかける。

 ○…先の大震災や阪神・淡路大地震など国の大規模災害時には、常に現場の最前線に送られてきた。「妻や子どもには心配をかけていると思います」。それでも自身を突き動かすのは「一人でも多くの命を助けたい」という一心。実際には遺体の収容が主な任務になることも多い中、「生きていてくれ」といつも心で願いながら救助に当たる。だからこそ「ジレンマというか、悔しい気持ちで心が張り裂けそうになる時もあります」。厳しい現場での唯一の喜びは、救助者の笑顔を見た時。「この仕事をしていて良かったと思いますね」。
 

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