上鶴間中 大船渡へ扇風機 「被災地もっと暑いから」
「私たちがこれだけ暑いのだから、被災地はもっとつらいだろうね」―。市立上鶴間中学校(南区上鶴間)の生徒会が先月、「現地の中学校に」と扇風機70台を、友好都市・岩手県大船渡市へ寄贈した。
同校では震災以来、校内で義援金を募り、4万3千円弱が集まっていた。だが、「お金そのものより、何か役に立つものを贈りたい。特に、同じ中学生の力になれれば」と、使い道を話し合い、扇風機を送ることに。そして、東林間で先月2日間にわたり催された「サマーわぁ!ニバル」会場で来場者に募金を呼びかけ。その結果、8万5079円を集め、購入に充てた。
特に苦労したのは、提供先電器店の確保。「台数を揃えられない」などの理由で20店舗近くが断る中、ノジマ相模原本店(中央区横山)が送料無料で協力した。
扇風機は、市役所を通じ、大船渡市内の中学校7校へ配布されるという。
なお、同校では、先日催された「東林こども祭」の模擬店での収益金も、復興支援活動の資金とするという。