乳がん検診「受ける習慣を」 相模女子大生 大野駅前で呼びかけ
「30歳を迎えたら、乳がん検診の適齢期。検診を受けましょう」――。今月は「ピンクリボン」でお馴染みの”乳がん月間”。区内でも、今年の啓発運動が1日にスタート。相模女子大学(南区文京)の学生が市と協力し同日、相模大野駅改札前で乳がん検診の概要や、セルフチェックを促すチラシを道行く女性に配布した。
年々、罹患率が増加し、いまや「16人に1人」がかかるといわれる乳がん。だが、自分自身で病変に気づくケースも多いことから、「自分で唯一見つけられるがん」ともいわれ、早期発見なら治癒率も高い。
相模女子大学は、これまで学内で子宮頸がんをテーマに講演を催すなど、女性特有のがんに対する啓発にも積極的に取り組み、市に協力してきた。30代・40代から罹患率が上昇する乳がんについても、「女性の人生を考える上で、無関心ではいられないこと。まずは啓発活動のお手伝いができれば」と今回、市に打診した。それを受け、市は、「市民健康づくり推進月間」のキャンペーンと併せ、1日、街頭活動を実施、学生5名の”PR隊”を編成した。
市では昭和50年代から乳がん検診を実施。市内在住の30歳以上の女性であれば、市内の医療機関や検診車での検診が2000円で受けられる(マンモグラフィー撮影の場合)。昨年度の市の検診受診率は15・7%。人間ドックや勤務先などの検診は含まれておらず、「決して低いわけではないが、現状に満足はしていない」(市健康企画課)。同課では、「今回の申し出は有難いもの。受診対象世代にはもちろん、若い世代にも乳がんの知識や理解が広がり、将来の受診率上昇につながれば」としている。
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