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私立小学校教育振興功労者(文部科学大臣より表彰) 竹下 昌之さん 相模女子大学学芸学部教授 66歳

公開:2012年2月16日

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”教師=仕掛け人”地元に人材を

 ○…小学校教育の先進校と評される、成城学園初等学校(東京都世田谷区)で教職員を務めること38年。3年が任期という校長の重責も10年間全(まっと)うした。そうした長きに渡る私立小学校での業績などが評価され、このたび誉れ高い表彰を受けた。今年の受賞者は全国で12人。「成城の時の教え子や保護者とは、もう一生の付き合いですよ」。集まる度に撮る記念写真を眺めると、柔和(にゅうわ)な笑顔が一層ほころぶ。

 ○…中学の時、教員を目指し、東京学芸大学に進学。私立小・社会科教員を志した。ある時、大学の就職課に問われた。「公立校に赴任すれば、いずれは管理職になれるのに」と。けれども、公立校での画一的な教育をどうしてもよしとできず、望んだ道を選んだ。「散歩」「遊び」「読書」…。これらは、成城に存在する歴(れっき)とした教科名。ここには、”教育の仕掛け”がふんだんに施されている。「お団子を作っている女の子の側で、男の子がバケツの水で砂場に川を作る。お団子がなくなり、女の子が泣く。そこで、何かをお互い感じてくれれば。これが『遊び』という教科のねらいです」。教師の大きな役割は、適切な環境設定にあると信じる。教員がいつも”表面”に出てくるようでは、よくないそうだ。

 ○…趣味は8㎜フィルムでのVTR作りと旅行。学会で出張しても、とんぼ返りは決してしない。「社会科の教師だから、フィールドワークが大切」。海外に行けば、必ずコーラを買うそう。「その国の物価がわかるでしょ」。

 ○…成城を去った08年の春、新設された子ども教育学科に着任。翌年、学科長に。至上命令は「相模原にある大学から、地元を愛し、熱意ある人材を育てる」というものだった。学科一期生も、今春卒業。市独自の採用試験が始まったこの春からは、5名の学生が小学校正教員に。「最初としてはいい成果。ゆくゆくは20名に」。教育への情熱は、まだまだ覚めやらない。
 

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