ごみ減量に努める「環境ステップアップの会」代表 畠山(はたけやま) 博子さん 南区古淵在住 56歳
生ゴミ堆肥化 「木もれび」で腐葉土を
◯…昨年の10月から木もれびの森10箇所の放射線量を定期的に測定。これまでの月1回の結果を踏まえ21日、近隣のNPO法人と共に学習会を開く。「状況を把握、公表し、安全を確認していくのが環境保全に関わる団体のすべきこと」。会の活動は”生ゴミのダイエット”がメイン。「必要ないものは買わない。ただで配られるものには断る勇気を」。ゴミ減量の鉄則という。
◯…生まれは埼玉県。出産の後、相模原に家族で越してきた。現在も薬剤師を続ける。「国語は苦手。科学が大好きでした」。小学生の頃、プリズムに心を奪われ、以後、理系の道を歩むことに。「人を助ける仕事を」と医療を志した。「以前は遠まわしな言い方しかできなかったけど、今は情報開示の時代。患者さんと色々な話をできて楽しい」。夫、義父と3人暮らし。二人のこどもは独立している。
◯…今から13年前の公民館女性学級が活動のスタート。子育て講座を企画した後、ゴミ問題を取り扱うように。一般的なゴミの3分の1は生ゴミ。堆肥化すればゴミは減る。現在はダンボールによるシステムを推奨。始めて7年、おかげで自宅から出る生ゴミは「貝か骨ぐらい」。これらの体験を元に各所で講師も務める。「(水分だらけで焼却しにくい)じゃがいもの皮をそのまま捨てるなんてエコじゃないと思いませんか?」
◯…生ゴミを堆肥にするためには”天然の肥料”腐葉土が不可欠。「木もれびで作れないか?」。森の落葉を腐葉土にする、地域での循環システムの構築を目指した。そんな事業が決定したのち、福島第1原発の事故が。森は放射性物質が溜まりやすい。そうした逆境でも落葉循環計画はスタート。そして、昨秋、恐る恐る行った数値測定。「希望がもてました」。すでに森で自然にできあがっていた腐葉土の表面は10箇所の中で最も低かった。「森は貴重な場所。管理している人に協力して、魅力を残していきたい」。
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