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子どもの読書推進活動で平成24年度文部科学大臣表彰を受けた 長池 慶子さん 南区栄町在住 61歳

公開:2012年5月10日

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絵本はママも楽しめる

 ○…公民館・図書館・小学校で絵本の読み聞かせを通し、親や子どもたちに接してきた。その一方、同様のサークルを公共施設での活動へ導くコーディネーター役を担い、10年あまり。今年「子どもの読書推進活動優秀実践個人」として文科省から表彰された。「どの施設にも熱心な職員がいらしたから続いたんです」。

 ○…読み聞かせに深く関わるようになったのは、看護系の専門学校で教鞭を執っていた18年ほど前。授業で生徒を退屈させないよう、「自分の思っていることをうまく相手に伝える方法を身に付けたい」と朗読の勉強会に参加。そこで、市の書店組合から誘われ、5年ほど、ボランティアで市内各所の書店に赴き、絵本の読み聞かせを行った。

 ○…「子どもにとっての絵本と大人にとっての本は、同じではない」。自らの育児で得た実感だ。上の子には2、3歳のころ、どんなにぼろぼろになっても手放さない1冊があった。一方、下の子は「読んでもちっとも聞かないし、じっとしていない」タイプ。だが、「(物語中に)お気に入りの場面があって、そこに差し掛かるとそばに来る。どの子にとっても絵本って特別なんだと知りました」。ただし、本人曰く「自分の育児にはそれほど熱心ではなかった」と苦笑い。

 ○…書店で読んでいたころ、来店した母親たちから「家では読み聞かせができない」という声をいくつも聞いた。「ショックでした。理由は、自分の声が良くないとか、読むのが苦手とか。子どもにとっては『お母さんの声が一番』なのに」。その思いが活動の原点だ。やがて、拠点は公共施設へ移ってゆき、多くの”仲間”を得た。2年前からは「ボランティア育成講座」を開講し、若い世代への活動の継承にも努めるように。「本当は、お母さんたちにこそ、聞いてみてほしい。親子で遊びながら、もう少し気楽にできる子育てもあることを、絵本を通じて伝えたいんです」。
 

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