30年前の自分に会える 来月4日、タイムカプセル開封
市立南大野小学校(南区上鶴間)第40期の卒業生たちが集まり、来月4日(日)、およそ30年前、校内に埋めたタイムカプセルの開封を行う。当日は40歳になった30人以上の仲間が参加予定。また、当時クラスの担任だった教諭も全員が訪れる。
南大野小40期
2003年4月、友よ、また会おう――第40回卒業生。1982年に埋められたタイムカプセルにはそう彫り込まれている。「本当は20年後に開ける予定だったのですが、その時、学校に問い合わせたら当時の担当の先生は誰もいなくて…」。今回、開封式の発起人を買って出た上村(うえむら)千賀子さん(41/旧姓細野)は、その日を忘れず、ずっと心待ちにしていた。自力で先生の足跡を辿ろうとするも、ちょうど出産・育児に時期に入ってしまい、断念。「もう開けてしまったのかな」。
そして、卒業から29年が経った今年5月、上村さんはPTAを通じて、当時の先生の勤務先を教えてもらうことができ、手紙を出した。すると、「私もずっと気になっていた。秋に開けようか」と、返信が。手紙を戻してくれたのは、当時上村さんの担任で、現在は新磯小学校(南区磯部)の校長を務める、木下泰雄さん。8月に上村さんと再会した。「話をしていると、あの時のことが思い出されるものです。タイムカプセルを開けるのはちょっとこわい部分もありますね(笑)」と木下校長。30年以上の教員歴があるベテランでも、タイムカプセルの開封は今回が初めてだそう。上村さんは「(木下校長は)当時も舘ひろしみたいで格好よかったのですが、30年経ってもそのままで嬉しかったです」。
当時の学年は1クラス40人強で構成されていた(3クラス)。開封にあたり、上村さんはたくさんの仲間たちに声をかけようと、先月、卒業アルバムを手がかりに、約120名全ての家を訪問。しかし、ほとんどの卒業生が、転居してしまったり、家自体がなくなっていたり、結果、直接対面できたのはわずか5、6人だった。
83年卒業生へ「みんな集まって」
ところが、玄関先で会えた親御さんにその旨を伝えると、何とか本人にまで案内が行き届いた。メール、フェイスブックも活用し、現在、30人以上が参加の意志をしるしている。中には、はるばる北海道から再会を楽しみに帰郷する仲間もいるそうだ。
マッチ、カセット
上村さんの記憶によると、タイムカプセルには生徒一人ひとりの作文と”お気に入り”を入れたそう。「あの頃夢中になっていたマッチ(近藤真彦)の写真とか、かわいい消しゴムとか」。また、当時生徒会長だった卒業生は「カセットテープも皆で吹き込みましたが、劣化して聞けないかもしれませんね。みんな好きな子の名前とか、未来へのメッセージとか入れていたと思います」と話している。
「とにかく一人でも多くの卒業生に来てもらいたい。みんなで喜びたいんです」(上村さん)。対象は1970年4月〜71年3月生まれで、1983年に南大野小学校を卒業した方。開封の日時は11月4日正午から。場所は同校グラウンドにて。その後には同窓会も予定しているそう。
![]() |
|
|
|
|
|
|