市長は小学生 「大人NG」ミニシティ 外面より28(日) 麻溝公民館で2回目
「新聞を発行したんだけど、あんまり売れなかった。金額設定が高かったのかな?逆に放送(会場への宣伝)は人気があって、値段は高くても、『PRしたい』ってお店がたくさんあった」(小4・伊豫田悠吾(いよだゆうご)君。これは前回(昨年12月=写真)行われた際の感想。ただの御飯事(おままごと)でも、買い物ゲームでもない。ミニシティには現実社会の要素が、しっかり凝縮されている。
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市地域活性化交付金事業「第2回エンジョイスマイルさがみ」が今月28日(日)、麻溝公民館(南区当麻)で開催される。これは”仮想の街”での社会体験を通じて、現実の街の仕組み・ルールなどを学ぼうとするもの。イベントの主役は子どもたち(15歳まで)。基本的に大人の口出しは厳禁。会場には市役所、学校、警察署、銀行、職業相談所、そして、商店街などが設けられ、彼らは1日”仮想の街”で生活をする。数年前から全国的に広まっている「ミニシティ」企画の相模原版だ(主催/シゲンジャープロジェクト・ラボ=山家(やまいえ)昌則代表)。
当日、参加者は受付で『市民証』を受取り、市役所で市民税を支払ってこどものまちの住民になる。求人情報で自分にあった仕事を探す。レストランで料理を作ったり、アクセサリーを販売したり、ネイルアートをサービスしたり。市役所や警察など、公共機関での仕事も用意されている(もちろん市長もいる)。そして、現実社会と同じように、働くことで暮らすための通貨(名称シティ)を稼ぐ。集めた通貨で買い物をし、また税金も納める。ミニシティの中で暮らすことで、「街で必要とされる自分」を探していくのも、このイベントの狙いのひとつだ。前回は130人ほどの”市民”(子ども)が集まった。
「市長は僕だよ」子どもの街オープン
「一つの業種のお店が多かった(バラエティに富んでいなかった)」「警察が機能しなかった」「働きたい人ばかりだった(お金を使う人が少なかった)」。今回このミニシティの市長を務める、伊豫田君(麻溝小)=写真右は、このような前回の反省を踏まえ、昨年からミーティングに参加。2回目に備えてきた。「たくさんの友達に来てもらいたいです」と伊豫田”市長”。この夏は高知県まで視察に出向き、300人規模のミニシティを体感してきた。
本物の議会も?
イベントは基本的に「大人の口出し厳禁」。山家代表=写真左は「運営において、問題点が生じても、子ども同士で解決してくれるのを信じ続けます」と話す。なお、当日は”本物の市議会議員”4名が登場し、「こどものまち議会」が開かれる。「交通」「環境」「遊び場」「安全」の4つをテーマに、実際の街で子どもたちが感じた問題点・解決策を話し合う。
エンジョイスマイルさがみは、山家代表を中心にとしたミニシティプロジェクトの会員(6名)の他、市職員、市議会議員、父兄、大学生、そして運営委員の子どもたち14名の計22名により運営されている。伊豫田君はその委員会の選挙で市長に選出された。「小4なのに、統率力がすごい。将来どうなるか楽しみ」と山家代表も目を見張る存在だ。
イベントは1人でも参加できる、15歳以下の子どもが対象。参加費100円。時間は午前10時から午後3時まで。大人は12時半から参加可能となっている(500円)。問い合わせは山家さん 090・1793・8561へ(午後7時以降)。
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