伴さん、台湾へ
南区相模大野でフランス料理店を営む伴(ばん)直樹さん=写真と、中央区富士見で台湾語の講師を務める女性が共同で、台湾の高雄(たかお)に飲食店を出店する。伴さんらが目指すのは、鉄板焼きをメーンとしたフレンチ(と寿司)を提供する”高雄一”の高級店。二人は「現地の人に日本の味、培ってきた技術を伝えたい」と意気込んでいる。オープンは今月25日の予定。
伴さんは19歳のときからフランス料理の道を歩んできた、ベテランシェフ。フランスはもとより、スリランカ、オマーンなどでも腕を磨いた。2003年に独立し、相模大野銀座通りに「レストランban」を開業した(現在は駅南口に移転)。
「いつか海外で自分の店を」。伴さんは常に、そのチャンスを探っていた。今回、次のステージを台湾に選んだことについて、「本当に親切な土地。助けあいの意識がとても強い。いい場所だと思った」。何度か視察をし、そう確信したそうだ。
現在台北(たいぺい)、そして高雄にもフランス料理店は存在するが、どれも「台湾の人にあわせた味」だそう。伴さんは「本場の味を食べてもらいたい」と、この道30年の腕前で海外進出に挑む。