東日本大震災の被災地取材を続けるジャーナリスト・森健(もりけん)氏(相模原市出身=写真)を招いての講演会が8日、相模女子大学で開催された(主催/NPO法人らいぶらいぶ・相模女子大学)。
被災地の子どもたちの声を作文という形で『つなみ 被災地のこども80人の作文集』(文藝春秋)を昨年出版し、18万部のベストセラーとなった。今回の講演は、森氏が”とにかくやんちゃな時代を過ごした”相模原の繋がりから実現。当日は一般市民ほか学生、関係者、さらには地元の旧友らなど会場いっぱいのおよそ120人が詰めかける中、被災地の震災当時と今の状況をスライドと共に説明。また音訳ボランティアらによって、著書中の作文も朗読された。
「当初はどういう形で取材をしていけばよいのかも手探りでした」。森氏は震災直後より被災地に入って現地の方々と直接触れ合い声を拾った。特に子どもたちと接する中で、生の言葉を”そのまま”届けられないかと思い、出版社に発刊を持ちかけた。「その一つの答えが作文だった」。依頼すると現地では次々と自主的に書いてくれる子が集まったという。「それだけ子どもたちが発したかったのではないでしょうか」。さらに森氏は、著書を特に同年代の子どもに読んでほしいと述べた。「自分が5年生だったら、小学5年生の子の作文を。同い年の声は特に響いてくるのです」。
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