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"福島っ子" 市内でのびのび 3度目保養キャンプ 51人参加

社会

公開:2013年1月17日

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全員分の食事の支度は、スタッフ10人とボランティアで交互に担当した(12月24日撮影)
全員分の食事の支度は、スタッフ10人とボランティアで交互に担当した(12月24日撮影)

 思いっきり外で砂遊びにドッジボール。今まで当たり前だった日常を、ここでは実現できる――。昨年春、夏に続き12月、市内在住の母親らによる市民団体「母ちゃんず」(竹内亜紀代表)が、福島県の子どもとその親らを放射能一時的に保養させる『今度こそ!まったりキャンプ』を緑区澤井で開催した(12/22〜27)。

 放射線量の高い福島を一時的に離れ、子どもと保養してもらおうと企画され3回目の開催となった今回。福島県の郡山市、いわき市に加え、福島市からと合わせて51人の親子が参加。過去2回開催している同イベントと比較すると、最大数の受け入れとなった。今回のテーマは『まったり』。過去開催時に、「連日イベントが盛りだくさんで、毎日楽しかったがゆっくりできなかった、遊び疲れてしまった」という声が聞かれたことを主催者側は反省し、極力親子が自由に行動できるような計画で進められた。

 クリスマスをはさんだため、3日目の24日の夕食後には一人ひとりにケーキが配られた。そしてサンタ&トナカイが登場すると、会場は大盛り上がり。”待ちに待った”とはしゃぐ子どもたちは、音楽に合わせて、手作りプレゼントを受け取っていた。  

「葛藤と不安の中」

 「実は実家の親には、少し濁(にご)して来ているんです」。過去にも2回参加している八代(やしろ)江里子さん(福島県郡山市)は、小学2年生の長男と2歳の次男2人を連れてキャンプへ。家族を残して来ていることに申し訳ない気持ちや後ろめたさもかすめるという。「ですが、子どもを自由に外で遊ばせられることは何より。これに尽きます」。

 住んでいる福島の郡山付近では公園やスイミングプールに張り出されていた放射線量の数値表示自体も減ってきており、街全体は以前より落ち着いた雰囲気だという。それでも、いまだ安心とは言えない線量値への不安や福島で生活を続けていくことへの葛藤は募るばかりだ。「ようやく1月に上の子の、2月には下の子の、体内検査が決まりました。まずは一つの安心できる指標として、その結果が出てくれると」と話してくれた。主催した母ちゃんずのメンバーで、福島から避難している鹿目久美(かのめくみ)さん(緑区)は、「次は3月。みんなの笑顔に会うのが楽しみ」と話した。
 

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