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福島の親子を招く保養キャンプを続ける市民団体「母(かあ)ちゃんず」代表 竹内 亜紀さん 緑区鳥屋(とや)在住 41歳

公開:2013年3月7日

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力をあわせ、「守ってあげたい」

 ◯…自分も何かしないといけない――。東日本大震災後、誰もがそう思ったはず。一昨年の秋、1人で神奈川県庁を訪れた。「福島の子どもを神奈川へ」。もちろん門前払いだった。その後、仲間の主婦3人で保養キャンプを計画。「何かやろうと思ったらできるもんだなって。力をあわせればね」。昨年春、夏、冬と3回実施。福島からのべ119人の親子を招待した。冬キャンプでは初めて市内の施設で開催。”被災者支援を目的とした活動と認めた場合に限り、施設利用を無料に”。ママたちの要望は、行政を動かした(昨年11月条例改正)。

 ◯…母親の実家がある福岡県で生まれ、その後、「団地と駅とイトヨしかなかった」という多摩市へ。人見知りの性格で、高校になかなか馴染めなかったそう。しかし、アメリカへの留学でアイデンティティが確立。「自分でやっていかないと、誰も助けてくれない」。留学は積極性を教えてくれた。短大、(編入した)大学ではタイの南北問題を真剣に学んだ。そして、商社、フェアトレード団体に勤務。「でも(働くことに)いまいち一生懸命になれなかったかな」。中学校の同級生と結婚。妊娠を機に専業主婦へ。

 ◯…現在は夫、3人の子どもと”田舎暮らし”を楽しむ。猿、イノシシ、鹿も近くに住んでいる。小学生の長男は熊よけの鈴をつけて登校しているそう。「命に敏感になりました」。下の子2人は自宅で出産。夫は「ジョン・レノンのような”主夫”になりたい」と考えており、家庭に協力的だ。

 ◯…放射能とストレスに潰されそうな仲間がいる。「福島のママたちの、心の中にあるものを出してあげたい。同じ価値観を持った人たちと、ゆっくり話せる時間を作ってあげたい」。キャンプは年に3回行ったため、1年のほとんどをその準備にあてた。当初2年の計画でスタートしたが「やめられるわけないじゃないですか」。3月28日から4度目のキャンプ(5泊6日)を企画している。
 

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