4月1日付で相模原市南消防署長に就任した 島田 昌一さん 座間市在住 59歳
最後の1年「フルスロットル」で
〇…定年を目前にした1年。重責がまわってきた。「30年余り相模原市内をまわって、最後の年に職員の一番多い南消防署の署長に。消防職員人生の総決算としてやり遂げたい」。前年の業務を踏襲することだけに留まらない。業務の見直し、そして基本の徹底にと意気込む。
○…大学卒業後、民間企業に就職して一年あまり、義兄の縁から相模原市消防本部を受験した。「初めから公務員とならず、民間に入っていたのが私の場合良かったのかと。その経験が生きてきた気がします」。その後、消防総務課や津久井消防署、指令課など、市内各地で勤務。「初めの頃は、消防に向いてないのかなとくじけていた」ことも。それでも今まで続けられたのは「市民の笑顔」と「使命感」だ。
○…妻と二人の息子と暮らす。仕事後、ほぼ毎日ジムに通う生活は20年に及ぶ。「消防職員たるもの、常に体力維持、向上に努める」のが信念。そしてランニングと筋トレで汗を流した後の、一杯のビールが「たまらない」とか。休日は、仲間と趣味のテニスやゴルフへ。「仕事の繋がりだけでない人との交流で、視野を広げられているのかな」。
○…南消防署に人事異動早々、訓練中の職員負傷事故への対応など、さっそく駆け回り”エンジンフルスロットル”に。南消防署の管内は、相模大野のような都会的な面と、新磯エリアのような”田園風景”を併せ持つ。また住宅密集地や狭い道も多く、地元に精通していなければならない。「同じ消防署職員でも”金太郎アメ”のように皆が同じ仕事をしていては困る。その地域に対応した防災対策をしていかなくては」。この秋には、オープンしたばかりの商業施設・ボーノ相模大野で消防訓練を計画中だ。「とにかく第一に、市民、そして職員が事故や怪我のないように。当たり前のことだがこれが一番難しい。基本を忠実に、徹底させたい」。
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