東林地区周辺に在住する男性だけで組織されている「東林男性ボランティアの会」(通称・東林男ボラ、中山正和会長)。現在30人が在籍し「男性ならでは」の力仕事などを請け負う。またその一方で地域交流の場の運営にも力を注いでいる。
「東林男ボラ」は、東林地区社会福祉協議会が開催したボランティア講座の参加者を中心に、2002年1月に発足した。メンバーの多くが、定年後に地域とのつながりを求めて参加している。同会会長の中山さんは「男性だからこそできることをし、地域の仲間を増やして、楽しみながら結束を深めたい」と活動の目的を話す。現在、地域の催しや福祉施設の手伝い、個人宅の庭木伐採、通院介助など様々なボランティアを行っている。
同会の定期的な活動の一つが、東林公民館(相南)・東林ふれあいセンター(東林間)・くぬぎ台地域活動施設(南区上鶴間)の3施設で行われている「東林いこいの広場」の運営。これは、市の福祉事業を発端に、東林地区社協が実施しているもので、主に高齢者を対象に飲食を楽しみながら地域交流をしてもらおうと、08年に始まった。運営は女性を主体に同地区で活動している「東林地区ボランティアグループ」と、同会が共同で担当している。
「喫茶スタイル」で
その中でもくぬぎ台の施設のいこいの広場は「木曜喫茶」と呼ばれ、毎週木曜日に同会が主体となって開催している=写真。調理に馴染みのない男性が多いことや施設に厨房設備が整っていないこと、コーヒーに詳しいメンバーがいたことから、喫茶スタイルで運営。午前10時から午後2時まで施設2階で、利用者はコーヒーや紅茶、トーストなどを口にしながら思い思いに交流を深めている。
上鶴間在住の小谷茂雄さん(80)は「人と話すことが目的。互いに元気な顔を見て癒されている」と話す。
中山さんは今後について「いこいの広場という定期的な活動のベースができた。これをきっかけに活動の内容や対象とする世代を広げ、地域貢献を模索していきたい」と展望を語った。
東林男ボラやいこいの広場に関する問合せは、東林地区社協【電話】042・744・5161へ。
さがみはら南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|