NPO法人ヴィレッジ・スポーツ(南区松が枝町)とコジマサッカスクール(下溝)では8月24日、麻溝公園競技場横スポーツ広場(同)で自動体外式除細動器・AEDの普及を目指したサッカー教室(講習)を開催した。
これは、2011年に亡くなったJリーガー・松田直樹さんの意志を継ぎ(夢を追う人生が途切れぬよう)、AEDの利用を子どもたちの層から広めようとする取り組み。当日は「一般社団法人松田直樹メモリアル」代表の安永(やすなが)聡太郎(そうたろう)氏(=下写真・左)らが講師を務めた。
同団体は、松田さんがプレー中に倒れた際、練習場にAEDの設置がなかったことを悔やみ、同年から普及活動を開始した。以後、各自治体や消防署等と協力して、AEDの大切さを伝える「松田直樹 メモリアル サッカー教室」を全国各地で定期的に開催している。当日は市内120人ほどの小・中学生が集まった。
「ひょっとしたら」なくしたい
「使用していたら必ず助かっていたとも言い切れない。しかし、ひょっとしたら助かったかもしれない。この”ひょっとしたら”をなくしたいのです」。教室冒頭、松田さんとは同僚であり親友でもあったという安永氏はサッカー少年たちに語りかけた。
その後、AEDはどんな場面で、どのような使い方をするのかなど、メンバーらが実演をしながら解説。また、実際に心臓マッサージの方法なども披露し、子どもたちは専用器具を使ってマッサージを試していた。安永さんは「スポーツ選手といえども体が丈夫で安心とは限らない。お友だちが倒れたら、大人を呼び対処できるようになって欲しい」と呼びかけた。
講習後は、小・中学生に分かれて、サッカー教室の時間に。元Jリーガーによる指導を受けた。またシュートフォームなどを間近に見ては歓声をあげて楽しんでいた。
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