「血糖値」気にせずに カロリー１／２会席
糖尿病患者など血糖値を気にする人のための創作会席コースの試食会がこのほど、南区相模大野の飲食店『善吉醸し屋（ぜんきちかもしや）』で開かれた。企画をしたのは栄養サポートネットワーク合同会社（南区若松）代表で管理栄養士の安達美佐さんと、同店店主の角田（つのだ）安弘シェフ。当日は栄養士の監修のもと、シェフが考案した”血糖値が上がりにくい”会席コース全13品の多彩な料理がふるまわれた＝写真。
コースのテーマは、カロリー・血糖値が気になる人が「気兼ねなく美味しく楽しく食べられる」メニュー。「酢やだしを使い、塩味を控える」「食物繊維を豊富に。肉や魚、油の量にも配慮して」など、各料理に角田シェフの工夫が凝らされていた。
通常の同程度のコースの半分ほどの７３０キロカロリー。塩分は２・９グラムで外食料理の３分の１程度。脂質エネルギー比（摂取した総エネルギーに対する、脂質由来エネルギーの割合）は一般的なイタリアン等が一食あたり40％以上あるのに対し、このコースは全13品で、29・１％だった。また、野菜を多く摂ると血糖値の上がり方が緩やかになることも反映され、今回は合計で１７０グラムが摂取できるように考えられた。（大人が１日に摂るべきと言われる野菜量は３５０グラム）。
なお、安達さんらは今回の試食会を機に、「定期的に血糖や体重コントロールをしながらもおいしく食事やお酒を楽しむため」の食セミナーを続けていく考えだ。セミナーでは同様の会席メニューを食べ、管理栄養士が質問を受け付けるなどする。第１回は９月15日（日）、第２回は10月13日（日）に開催する（いずれも【1】正午【2】午後６時の２回）。場所は同店。各回定員10人。予約・問い合わせは同店【電話】０４２・７６５・２０９４へ。
