南区鵜野森在住のレーシングドライバーで、元F1ドライバーの片山右京氏が8月29日、中央区共和のクライミングパーク「ストーンマジック」で、市内養護施設の児童らとロッククライミングを行った。
片山氏が代表を務めるスポーツチーム「Team UKYO」が、子どもたちに挑戦することの大切さを知ってもらおうと実施している「チャレンジスクール」の一環で、同氏が名誉会員となっている相模原大野ロータリークラブ(大野RC、座間勇会長)との共同事業として企画された。
当日は、大野RCと以前から交流がある養護施設「中心子どもの家」(中央区田名)の児童ら約30人が、片山氏らの指導のもと、壁登りに挑んだ。高くそびえ立つ壁に最初はひるんでいた児童らだが、互いに声を掛け励まし合いながら、最後には全員が与えられた”ミッション”をクリアした。
小学3年生の男子児童は「怖かったけどやってみたら面白かった」と感想を話した。また、高校1年生の女子生徒は「(怖くて)下りようと思ったけど、みんなが『諦めるな』と言うので頑張った。次はもっと難しいのに挑戦したい」と課題を克服した心境を語った。
片山氏は「児童が怖がっても絶対に下ろさないという方針で行った。すぐにみんな慣れてくれた。『頑張ることは恥ずかしくない』ということを体に染み込ませて欲しい」と話した。