秋の森
「ほのぼのとした、あたたかな秋」。こちらの作品は南区西大沼在住の画家・坂西清子さん(76/無所属)によるもの。坂西さんは30年ほど前、都内から木もれびの森(相模原中央緑地)の近くに移り住んだ。「雑木林の緑にびっくりしました。この森に魅せられてここへ来ました」。そして17年前からは自宅に自身の作品を展示し、「木もれ日の森水彩画美術館」として一般の人にも開放している。
美術館には現在、新旧含め、森を題材にしたものなど、約50点が飾られている。写真の作品は10年ほど前に”秋の森”を描いたものだ(水彩・6号)。
「絵はなにかの発信地になります」と坂西さんはその力を信じている。優れた表現は、人の心を動かす力を持つ。「美術館の中だけではない。絵はもっと街に出て行かないと」。坂西さんの作品はかつて、美術年間社の編集者から「まっすぐな目を持った絵」と、文藝春秋の画廊で個展を開いた際には、ある化粧品メーカーの社長から「いつまで見ていても飽きない。”信用を大事にする街”銀座にふさわしい絵」と、評価をされたこともある。
坂西さんは現在、50号、30号と、大型の作品を制作中。ここ数年は年間で大小あわせて10作ほどを描き上げるそうだ。号9万2千円。
美術館(西大沼5―7―1)の入館料は600円。水曜日〜日曜日の午後1時から5時まで開館している。問い合わせは【電話】042・748・6006へ。
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11月6日
森をウォーキング
NPOが企画
NPO法人相模原こもれび(南区東大沼)では11月6日(水)、一般市民参加型企画「木もれびの森”ゆっくりウォーキング”in秋」を開催する。
冬を待つ森の自然を観察しながら、ウォーキングを楽しみ、自然の中でゆったりと癒やしの時を過ごす恒例の催し。定員20人。
参加希望者は同団体の高橋さん【携帯電話】090・4629・4843へ連絡を。参加費300円。当日は午前9時30分に古淵駅集合となっている。雨天中止。
なお、高橋さんによると「森は、秋の花が終わり、樹木は実をつけています(ガマズミには赤い実が)」とのこと。また、「今年はドングリが多いです。2年に1度実をつける、丸い形のクヌギドングリもよく見られますよ」