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相模原南RC 被災小学校に廊下造作 支援活動 「必要なものを直接」

公開:2014年1月9日

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渡り廊下を造作するクラブ会員ら
渡り廊下を造作するクラブ会員ら

 相模原南ロータリークラブ(月森清一(つきもりきよかず)会長)は昨年12月16日、東日本大震災の被災地・岩手県上閉伊郡(かみへいぐん)大槌町(おおつちちょう)の町立大槌小学校仮設校舎を訪れ、5回目の支援活動を行った。

リクエスト受け

 今回は4人のクラブ会員と、手伝いで参加した大工たちが、校舎から体育館、武道場へつながる仮設の渡り廊下を設置。合板、人工芝、ステンレスビスといった材料をクラブ側で用意し、40メートル分の通路を現地で造作した。

 この渡り廊下ができたことにより、これまでわざわざ上履きから外履きに履き替えていた児童らは、スムーズに移動ができるように。参加した月森会長は「支援活動はできるだけ続けていきたい」と話した。

 国語辞典50冊、ピアニカ、拡大プリンター、学習机、運動着…。同クラブでは2011年5月から、「必要としているものを”直接届ける”」支援活動を行っている。今回も昨年11月にクラブ会員が大槌町を訪れ、校長からリクエストを聞いていた。

 「現地ではストレスが蔓延しているそうです」。この活動の中心となっているクラブ会員の中村辰雄さん(中央区千代田在住)は校長から「400人近くいる児童のうち80人以上が、カウンセリングを必要としている」との話を聞いた。原因は仮設住宅での暮らしが考えられるという。

仮設でストレス

 震災から2年半。物理的にも精神的にも窮屈な生活を強いられているうちに家庭内でストレスが生まれ、「それが学校での子ども同士のトラブルに発展しているようです」と、中村さん。「少しでもストレスを減らしてあげたい」。学校生活で不便に感じている点を校長からヒアリングし、今回は渡り廊下の造作に至った。「小さなことかもしれないが、雨の日などは濡れながら履き替えることがなくなる」と今回の目的を話す。

 中村さんは震災後、「人口の約1割が死亡・行方不明」となった大槌町の報道を見て、この支援活動をスタートさせた。ある1人の児童が行方不明のまま迎えた大槌小学校の入学式の新聞記事に「胸を締め付けられた」。以来、個人での活動を含めると、これまで合計8回、現地に足を運び、様々な支援を行っている。12月に訪れた際の大槌町の様子は、「住まいはまだほとんどプレハブ。2年以上見てきたが、ただ瓦礫がなくなっただけ。雑草の空き地がずっと広がっている」
 

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