市内外で野鳥の観察を行っている市民団体「東林野鳥の会」(田中公夫(きみお)代表)が、昨年4月に設立25周年を迎えた。節目の記念セミナーを1月26日(日)、県立相模原公園(南区下溝)研修室で開催する。
同会の活動は、地域の野鳥やその生息環境などを観察することで自然にふれ、それを保全していこうというもの。主婦や定年退職者を中心に相模原市・町田市・大和市・横浜市などに約260人の会員を有し、運営はボランティアで行われている。
小田急線東林間駅と中央林間駅の間にあり「かながわの探鳥地50選」の第1位に選定されている、つるま自然の森(大和市下鶴間)が活動拠点。ほか県立相模原公園の北側にある相模原沈澱池、木もれびの森(南区大野台ほか)などで、毎月7、8回程度の探鳥会を行っている。
設立は1988年4月。近隣住民を対象に東林公民館(相南)で行われた野鳥観察の講習会参加者により、「東林公民館バードウォッチングサークル」として誕生。活動を続けるうちに、他の公民館で行われた講習会の参加者も加わった。設立翌年の89年には現在の会名に。今では活動エリアや会員の居住地は市内外に及んでいるが、会の発祥の地である”東林”の地名は名称に残っている。
「人間もいち生物」
「鳥は自然界のピラミッドの頂点。鳥が生息しているということは自然が整っているということ」。3代目の代表を務める田中さんは、定年を機に13年ほど前に入会した。「観察をしていると、自分が生き物の世界の一員にすぎないということがよくわかる」と田中さんは話す。同会の魅力は「観察を介して人との交流が深められるところ」。一方会員の高齢化が進む近年は「後継者の人材不足が悩み」と話した。
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