神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

緑台小4学年 地元材を学習机に 「木育(もくいく)」授業 津久井のコナラで

公開:2014年9月25日

  • LINE
  • hatena
新調された学習机。右下は授業風景(いずれも提供写真)
新調された学習机。右下は授業風景(いずれも提供写真)

 相模原市立緑台小学校(南区新磯野、阿部高美校長、児童数394人)に10日、市民団体「さがみ湖森・モノづくり研究所」(緑区/丸茂喬代表)らが訪れ、4年児童が使う学習机の天板をすべて地元・津久井産の木材(集成材)を利用したものに交換した。同研究所は荒廃する森林環境の現状や森林の保全・再生の大切さを知ってもらうため、昨年から市と協働でこの事業を行っている。当日は協力団体のひとつ「津久井森林組合」のボランティア9人が約3時間をかけて、4年児童全59人分の机の交換作業をした。

 同研究所は、昨年は中央区田名の新宿小に出向いた。緑台小では初の試み。

 緑台小4学年が総合学習で取り組んでいる「森林学習」の一環でもある。「森林学習」ではこれまで、講師を招いて近隣の樹木について学ぶ授業や、へちま、ゴーヤ、きゅうりなどの苗を使ったグリーンカーテンづくりを行ってきた。今回は3回目の授業で、地元の木材に親しんでもらうことを目的に同研究所らを招いた。

 当日はまず市内の森林の現状についてや、天板づくりの工程などが説明された。天板は間伐材を重ねて大きな角材のようにし、それを縦に切り、形を整え完成させる。今回は津久井地域(緑区三ケ木)に生育するコナラの木を使用した。

 そして、児童が話を聞いている間に、作業スタッフが2つの教室にわかれ、事前に用意した59人分の天板を交換。午前9時30分から正午過ぎまで作業は行われた。教室に戻り真新しくなった机を見た児童は「角がつるつる」「勉強がんばろうかな」などと喜んでいた。同校では「自然の木、手作り品の素晴らしさを感じてもらえれば」と話していた。このように材料としての木材の良さや、その利用の意義を学ぶ教育活動は「木育(もくいく)」と呼ばれている。

 なお、次回10月の森林学習では、相模湖の嵐山(緑区)などの森林で伐採の体験をする予定。

さがみはら南区版のトップニュース最新6

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月18日

介護者居場所に自宅開放

相模台モンステラ

介護者居場所に自宅開放

県から表彰

4月18日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

命名権の制限数を廃止

相模原市

命名権の制限数を廃止

財源確保へ1社多数も

4月11日

不便地域で乗合実験

県タクシー協相模原地区会

不便地域で乗合実験

市と協定、5月から

4月4日

登録数1,000件突破

さがみはらSDGsパートナー

登録数1,000件突破

企業や団体同士の連携も

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook