相模原南警察署(大越紳二署長)の管内で、昨年1年間に発生した「振り込め詐欺」の件数が、神奈川県内で最も多かったことがわかった。このことを受けて同署では1月28日、南区内の金融機関49店舗で構成される「相模原南金融機関防犯連絡協議会」(金防連、細谷繁利会長)を臨時で招集し、対策や今後の連携などについて話し合った。
南署 金融機関と連携強化
同署によると、昨年1月1日から12月31日までに同署管内(南区内)で発生した振り込め詐欺の被害件数は63件で、県内で最多だった。被害総額はおよそ1億7000万円にのぼった。
今年に入り、1月は被害が確認されなかったものの、「医療費や税金の過払い金が戻る」などとATMに誘導して金を振り込ませる、還付金等詐欺の前兆とみられる電話が相次いでいるという。警察官が、係りのいない無人ATMで警戒をしていて、被害を未然に防いだケースもあった。
犯罪を水際で防ぐため同署では、金融機関と協力して、100万円以上の振り込み事案の場合には店舗から通報を受け、現場に駆けつけるなどの対策を講じている。金融機関側との連携をより良くするため、28日の会議では、集まった区内30店舗と意見や情報の共有が行われた。
当日は、詐欺の事例や検挙事案などが示され、相互に情報を共有。金融機関側から店舗の運営事情なども考慮するよう警察への要望もなされた。
同署では、「今後も互いに意見を出し合っていきたい」と話した。金防連の細谷会長は今回の会議を受け、「無人ATMに誘導されて送金してしまうケースが多い」と注意喚起し、「金融機関が最後の砦になる。お客様が被害に遭わぬよう、しっかりと説明を行っていきたい」と話していた。
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