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平成26年度「教育実践研究論文」で教育長賞を受賞した 金子 温(あつし)さん 上溝南中学校在勤 42歳

公開:2015年2月19日

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子ども中心の授業を

 ○…相模原市教育の更なる充実・発展をめざし、市内の教員による優れた論文を表彰する「教育実践研究論文」で最高賞の教育長賞に輝いた。テーマは「生徒一人一人の学びを保障する授業改善を目指して」。学級内の学力格差を克服すべく、黒板とノートだけの一斉授業ではなく子どもたちが皆で活動し、話し合うグループ学習を軸に、教員と生徒が一体になる授業の大切さについてまとめた。

 ○…大学時代は、理学部で物理の研究に励んだ。卒業後、仲間たちが研究職に就く中、人と接し、科学の面白さを伝える仕事を希望し教員の道へ。定時制高校での臨時教員を経て、北海道の中学校で夢を叶えた。専門の理科の授業では一方的に教えるのではなく、指導要領に沿いつつ子ども中心の授業を展開しようと努めた。理想の授業を模索する中で、子どもの思わぬ発見や発想が授業をダイナミックに展開させる瞬間に幾度となく出合う。これがヒントとなり、教科書の内容に加え、毎回一つのテーマに沿ってグループごとに意見を出し合い、検討させる授業形式を考案。自分たちで考えさせる場をつくることが子どもの成長につながると実感した。

 ○…休みの日には、家族で山へ。若い頃は、世界でも名高いキリマンジャロやエクアドルの最高峰チンボラソ登頂に挑んだ経験もある。現在は、乗鞍岳(のりくらだけ)や立山などに子どもを「雲を食べに行こう」と誘い、自然に触れながら楽しく登る。頂上に着いた時の達成感と頂上でしか見られない景色がたまらない。

 ○…「授業がわかりやすかったではなく楽しかったと言われるようになった」。子どもたちが授業の中で共に体験し、意見をぶつけ合う場をつくるためには、教員が一人ひとりに寄り添い、個性を引き出す工夫が必要だと考える。今後は、子ども同士のつながりを大切にし、教員も一緒になって悩む教育現場の創造に注力していく。

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