相模女子大学(南区文京・風間誠史学長)が7月8日、町田市と「デザインの力で3Rを推進する協働研究に関する協定」を締結した。町田市内で廃棄された素材をデザインの力で「日用品」に再構築する試み。ゴミの減量と資源化も期待されている。
協働研究のテーマは「棄却される素材をデザインの力で『Re―クリエイト』する手法の考察〜ずっと地球で暮らしていくために」。同大の学芸学部生活デザイン学科講師の小林るりさんと吉川ちひろさんの2人が進めていく。
3Rとは、リデュース(ゴミを減らす)、リユース(何度も使う)、リサイクル(分別し資源に)のこと。今回の活動は3Rにデザインの力で「Reクリエイト」(再構築する)という概念を加えて4Rで行うことが特徴となっている。
廃棄素材を製品に
今後は市から提供される廃棄されたカサやバッグなど再生可能な素材を、エコバッグなどの製品に再構築していく。「女子大生が使いたい製品ができれば、多くの人が使ってくれるはず。色や素材を組み合わせてオシャレな製品を作りたい」と両氏。ただ、エコバッグを利用する人は増えているが、レジ袋も依然として大量に消費されているのも現実。「こういう活動をきっかけに学生たちが、環境問題にも関心を持ってほしい。何かを買う時に『このデザインなら壊れても、再利用できる』というような思いが生まれる活動をしていきたい」と小林さん。
デザインや製品の発表は2年後をめどに行われ、作成した製品のデザインや型紙、作り方などは町田市のホームページで公開される。また大学構内での実証実験、ゴミ減量に向けた出前講座、市民を対象とするイベントや講座などを行い、活用を広めていく。
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