振り込め詐欺の被害が南区で9月、10月に急増したことがわかった。市内全体では各区とも10月15日現在、昨年同時期よりも被害件数は減少しており、神奈川県内でも減ってはいるものの、依然として被害は無くならない。
相模原南警察署によると、南区内の被害(既遂)件数は今年1月から8月末までで16件だった。ところが9月に7件、10月は15日までで4件と、この1カ月半で急増。発生前に被害を食い止めた「未遂」3件を含め計30件となった。
被害総額は7540万円で、1件の最高額は800万円。被害者の年齢は70代後半から80歳代の高齢者が多い。また、南区上鶴間本町や東林間などの地域に被害が多く、「近隣に金融機関が多いなど金を引き出しやすい環境にある地域が狙われているのかもしれない」と同署では話している。
手口で多いのは「手渡し型」。「会社の小切手が入った鞄を無くしてしまった。いくらか貸して欲しい」などと、息子や孫をかたった電話で自宅近所のコンビニエンスストアや路上に呼び出され、本人の部下や同僚を名乗る人物に金を渡してしまうというものだ。「後で返してくれるものと思って、つい貸してしまう」と同署。南区は、昨年県内で被害が最も多かった地域。同署では今後も注意を呼び掛けている。
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