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おはなしのポケット 37年の活動が評価 文科大臣表彰を受賞

教育

公開:2016年6月9日

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読み聞かせ活動の様子
読み聞かせ活動の様子

 読みきかせを通じて、子どもたちに本の楽しさを伝えている市民団体「おはなしのポケット」(玉屋宣子代表)が4月、2016年度子どもの読書活動優秀実践団体として、文部科学大臣表彰を受けた。6月2日には同団体のメンバーが市役所を訪問し、岡本実教育長に受賞報告を行った。

 文科省では2002年度から、読書活動の推進に優れた実践を行っている学校・図書館・団体(個人)を表彰している。今年度は全国で247件が対象となり、県内から3校・1図書館・3団体が受賞。市内からは、県立相模原総合高校(緑区)も読書活動優秀実践校として表彰されている。

地域に根差して

 「おはなしのポケット」は、1979年に相模原市立南文化センターで行われた「母と子の読書講座」の受講生を中心に、約30人で結成。現在は14人が所属し、大野南公民館、谷口台小学校、相模大野図書館などで、絵本や紙芝居を使った読み聞かせ活動を行っている。今回の受賞は地域に根差した奉仕活動を37年もの間、献身的に実施してきたことが評価された。

 2日に市役所を訪れたのは玉屋代表(67)と創立メンバーでもある佐藤愛子さん(67)、田中弘子さん(70)の3人。受賞報告を受けた岡本教育長は「37年にわたり積み重ねてきた活動の功績が認められたということ。これからも本好きな子どもを増やしていただけたら嬉しい」とエールを送った。玉屋代表は「お話に一生懸命になると、物語が子どもたちにすっと入っていく瞬間がある。その時が嬉しく励みになる」と話した。

「絵本好き増やしたい」11日「サタおは」に登場

 同団体は現在抱える課題として、「読み聞かせに来る子どもたちが減少していること」をあげた。家庭用ゲーム機やスマートフォンの普及など「絵本以外の興味が増えているのでは」と玉屋代表。また来場者の多くは乳幼児を連れた母親で、参加する子どもの低年齢化も進んでいる。「より多くの子どもたちに絵本に興味を持ってもらう機会を、引き続き考えていきたい」と玉屋代表は話している。

 相模大野図書館では6月12日(日)まで、同団体がこれまでに読み聞かせしてきた本の数々と表彰状を4階児童フロアに展示している。また11日(土)に同図書館で開かれる「サタデーおはなし会」には同団体が登場。時間は午後3時からで、おはなしを聞ける人なら誰でも参加可能だという。問合せは相模大野図書館【電話】042・749・2244へ。

岡本教育長に報告を行った左から田中さん、玉屋さん、佐藤さん
岡本教育長に報告を行った左から田中さん、玉屋さん、佐藤さん

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