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青陵高校3年長谷川ほのかさん 津軽海峡を完泳 最年少&女性最高タイム

スポーツ

公開:2016年9月1日

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完泳証明書を手に笑顔を見せる長谷川ほのかさん
完泳証明書を手に笑顔を見せる長谷川ほのかさん

 青森県と北海道を結ぶ津軽海峡(約30Km)の単独横断泳に8月24日、相模原青陵高校3年生の長谷川ほのかさん(18)が挑戦。これまでの女子記録を1時間以上更新する好タイムで泳ぎ切り、最年少での達成記録も塗り替えた。

 長谷川さんは相模原市在住。4歳から水泳を始め、高校2年生から海や川など自然の中で泳ぐ「オープンウォータースイミング」に挑戦している。昨年はジャパンオープンに出場し、全体で15位、高校生で4位という結果を残した。

 そんな長谷川さんが新たな挑戦として選んだのが、海峡の単独横断泳。世界オープンウォータースイミング協会が、7海峡(オーシャンズセブン)を定めていることを知ったからだ。

 国内で唯一、定められているのが津軽海峡。「津軽を横断できたら格好いいですね」。所属する相模原市水泳協会のコーチにもらした言葉がきっかけとなり、トントン拍子で8月の挑戦が決定した。

 夏休みには高地で3日間の合宿を決行。通常30℃前後のプールの水温を、海水温対策として25℃まで下げて練習した。最終日には朝4時から36Kmを泳ぐ、長谷川さんいわく「地獄の特訓」も行った。

ギネスにも申請8時間31分の好タイム

 8月23日に羽田から青森に飛び、コースを下見。その後、伴走船の船長を交えて打ち合わせを開いた。折しも台風の影響で、挑戦できるかも分からない状況。検討の結果、ゴーサインが出たのは夕方だった。

 24日午前1時半に竜飛港を出港し、スタート地点の権現崎に到着したのは3時39分。空も海も漆黒に包まれる中、挑戦が始まった。

 「スタート時はとにかく真っ暗で何も見えず、恐怖を感じた」と長谷川さん。船からライトが照射されるものの、届くのはわずかな距離のみ。チャレンジ中は船につかまったら失格となるため、泳ぎながら生姜湯などの温かい飲み物を摂取し、明るくなるまで何も考えず泳ぎつづけた。

 最初は世界記録(7時間29分)の更新も狙える1Km15分前後のペース。船の上からはコーチらが時に励まし、タイムなどを伝えながら見守った。潮の流れが変わったのは20Kmを過ぎた頃から。船も流されるほどの強い潮流にぶつかり、ペースが1Km40分まで落ち込んだ。「残り5Kmと言われてからが本当に長かった」と長谷川さん。それでも最後の力を振り絞り、ゴール地点の白神岬に到着。タイムは過去の女子記録9時間38分を大幅に上回る、8時間31分17秒。男女含めて最年少での単独横断泳を成功させるとともに、女子世界記録も樹立した。

 「達成できるとは思っていたけど、とにかく泳ぎ切ることができてホッとした」。ゴールした瞬間をそう振り返る長谷川さん。挑戦の様子はネット交流サイト「Facebook(フェイスブック)」でも随時公開されていたため、ゴール後には友人らから祝福のメールなどが相次いだそうだ。今回の2つの記録は、すでにギネスブックに申請しているという。
 

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