約30年前、旧相模原市立南文化センターで紙芝居を学んだ市民が発起人となって10月21日(金)から24日(月)までの4日間、相模女子大学茜館を会場に「さがみはら紙芝居展」を開催する。同実行委員会主催。
このイベントのきっかけとなったのは、現在神戸市在住の青木昭子さん(70)。青木さんは1983年、当時の相模原市立南文化センター(2002年3月閉館)で紙芝居づくりを学び、「地域へ広めたい」と地域の仲間らと紙芝居サークル『紙芝居の輪』を立ち上げた。以後、紙芝居の制作・実演に励んでいたが、98年、夫の転勤で神戸に転居。そして神戸でも地域でサークルを立ち上げ、紙芝居の普及に務めてきたという。
2014年には紙芝居の普及に取り組んだ堀尾青史氏の生誕100年を記念して『高砂が生んだ紙芝居の巨人 堀尾青史の世界展』を兵庫県高砂市で開催。好評を博した展示は大分、愛媛、大阪、長崎、新潟など各地を巡回した。そして青木さんは「すべての活動のきっかけとなった相模原市でもこういった展示を開催したい」と今年4月、「さがみはら紙芝居展実行委員会」を設立。かつて南文化センターで演劇サークルを主宰していた河西美仁さんを実行委員長に、同時期に活動した他サークルのメンバーや当時の職員などが委員に入り、企画を進めていった。
伝説の女流作家鈴木紀子氏らの展示も
当日は、堀尾青史氏や相模女子大学卒で『伝説の女流脚本家』と言われた鈴木紀子氏らのパネル展示、さらに、相模原で紙芝居普及に努めた故・佐藤美貴氏を偲んだ展示などを開催。22日(土)には、京都学園大学教授の堀田穣氏による講演会「宮沢賢治と堀尾青史そして鈴木紀子」、23日(日)は青木さんらによる紙芝居の実演も行われる(午後1時、2時、3時/その他随時実演有)。
開催は終日午前10時〜午後4時(最終日は3時まで)。入場無料。予約不要なので直接会場へ。イベントの問合せは【携帯電話】080・7758・3897高部さんへ。
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