神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

大野台すみれ自主防災隊 初の街中訓練を実施 災害時は「近助」で

社会

公開:2017年3月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
車いすでの搬送訓練
車いすでの搬送訓練

 大野台すみれ自治会(熊木親生会長)の自主防災隊が、在宅時に災害が起きたことを想定し、住宅地内の空き地などを使った「街中防災訓練」を初めて実施した。同自治会をはじめ32自治会を担当する大沼分署では、「管内でも初めての訓練」だと話している。

 「これまでの訓練は小中学校のグラウンドに集合し、消火活動や起震車の体験などイベント的な要素が強かった。ただ、災害は住宅にいる時に起きる事も想定される。震災を想定し、より実際の状況に近い形の訓練を行いたかった」と同自治会自主防災隊の隊長でもある熊木会長は話す。

 家の近所で火災や塀の倒壊が起きた場合にどう対応するか、広域避難所にたどり着けない場合の対処など、より実践的な訓練を模索。そのような状況を想定した上での消火や救助、避難などを企画した。また、安否確認をスムーズにするため、自分の家に被害がなく住民も無事である場合には「玄関ドアにタオルをかける」という約束事を自治会内で事前に統一。今回の訓練に取り入れた。

 当日は同自治会約880世帯のうちタオル掛けに130世帯、戸外での訓練に80人が参加した。一時避難所に自主防災隊本部を設置し、自転車を使って情報を集約。近所の住民同士で連携しあい、初期消火や閉じ込められた人の救助などを行った。また、自治会内にある介護施設の利用者を車いすで一時避難所に搬送したり、骨折時の応急処置として固く折った新聞紙やサランラップを添え木や包帯の代用品とする訓練も行われた。

 訓練を終えた熊木会長は「行政などによる『公助』が入るのには時間がかかる。その前に近所の一人ひとりが協力して助け合う『近助』の意識を高めていきたい」と話した。

タオルで安否確認も
タオルで安否確認も

さがみはら南区版のトップニュース最新6

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月18日

介護者居場所に自宅開放

相模台モンステラ

介護者居場所に自宅開放

県から表彰

4月18日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

命名権の制限数を廃止

相模原市

命名権の制限数を廃止

財源確保へ1社多数も

4月11日

不便地域で乗合実験

県タクシー協相模原地区会

不便地域で乗合実験

市と協定、5月から

4月4日

登録数1,000件突破

さがみはらSDGsパートナー

登録数1,000件突破

企業や団体同士の連携も

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook