地域環境の美化について特に顕著な功績があった団体・個人について環境大臣が表彰する「地域環境美化功績者表彰」の表彰式が、6月に都内で行われた。今年度は54件が表彰され、県内から8件、市内からは南区の「グリーンハイツおもと会」と、松が枝町在住の石原弘之さん(89)が選ばれた。
老人会発足を契機に
おもと会は、新原町田グリーンハイツ(鵜野森)の入居者により1974年に設立された老人会。発足以来、団地と隣接する古淵鵜野森公園周辺の約300mの区間で、毎月2回清掃活動を行っている。また、花壇づくりも行い、散歩コースとして親しまれる同地域の環境美化にも寄与してきた。団体の社会奉仕活動の一環として、通学路の清掃を始めたことがきっかけだったが、佐藤勇会長(69)は「大臣表彰をいただいて、加入者もやりがいを感じている。若い人にも活動を知ってもらえるきっかけになれば」と話している。
清掃活動は日課
「これをやらないと、一日が始まらない」。警視庁などに勤務した石原さんが、退職後に清掃活動を始めたのは29年前。当時埼玉県の川越市に出かけた際、その清潔な街並みに感銘を受けたことがきっかけだという。 小田急相模原駅南口から東林間2丁目までの範囲を一人で清掃し、年齢を重ねた現在も自宅周辺の松が枝第二公園、松が枝町の道路を中心に活動している。朝6時前から黙々と掃除を行う石原さんに、道すがら挨拶する人も多い。「とにかく街が綺麗になればいい。今後も体が動く限り、続けていきたい」と、衰えぬ意欲を見せた。
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