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さがみはら南区版 公開:2017年11月16日 エリアトップへ

麻溝台エース・E&L 聴こえ助ける技術力評価 工業技術開発大賞で奨励賞

社会

公開:2017年11月16日

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(右)「Choju」本体(上)賞状を持つ津田社長
(右)「Choju」本体(上)賞状を持つ津田社長

 県内の中堅・中小企業が開発した優れた工業技術・製品を表彰する「第34回神奈川工業技術開発大賞」(神奈川県・神奈川新聞社共催)が10月に発表され、区内から麻溝台の「(株)エース・E&L(津田博通(ひろみち)社長)」開発の高性能集音器『Choju(チョウジュ)(聴寿)』が奨励賞を受賞した。難聴者に向けた新たな補助器具として、普及拡大が期待されている。

 同社は大手電機メーカーの電子機器の設計・製作を手掛けてきた「(株)エースエンジニアリング」の子会社として設立。高齢者向け製品の企画・開発・販売を行っており、「Choju」はその第一弾だ。

 神奈川工業技術開発大賞には初めて応募。今年はおおむね3年以内に開発された製品で、実際に商品化された25件で審査が行われた。惜しくも大賞とはならなかったが「自分の人生で初めての表彰。『人の役に立つものを作る』という信念が認められて嬉しかった」と話す津田社長。

 開発のきっかけは、自身の故郷である岩手県釜石市に住む従兄だった。「70歳頃から難聴がすすみ、家族の会話にも入れなくなっていた。また、高額の補聴器を購入することも難しかった」。そこで年金生活者でも購入可能で、使い勝手の良い製品を目指した集音器の開発をスタートさせた。

 試作段階では老人ホームでアンケートをとり、既存の補聴器の問題を分析した。音響面では肉声が聴き分けられる自然な音声を実現し、難聴レベルに合った25通りの音質が自分で調整可能。単4電池を使用し、音量は120dBまで上げられるのも特徴だ。ハウリングを抑えるためイヤホンとマイクを分離し、「不格好だがとにかく実用性を重視した」と津田社長は話す。

 「Choju」は2015年9月に完成し、徐々に販売網を拡大中。定価5万4千円(税込)で、県内の電気商業組合加盟店で購入可能だ。今後は本体を介護ベッドに取り付けられる仕組みなどを開発予定という。

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