さがみはら南区版 掲載号:2018年1月18日号
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イラストレーターで、桜台美術館で作品の一般公開を行う とどろきちづこさん 相南在住 50歳

絵に導かれ、新たな世界へ

 ○…森や空、自然の風景の中に、天使や小人、擬人化した動物たちが溶け込む。「あったらいいな」、そんな世界観をアクリル画で表現するイラストレーターだ。テレビで、教科書で、様々な場面で一度は目にした人も多いだろう、懐かしさと温かみで溢れている。桜台美術館での展示は今回で3回目。前回から6年ぶりの開催を「地域の方に新作を観て頂ける場なので、とても楽しみです」と語る。

 〇…物心ついた頃から絵ばかり描いていた少女だった。中学校までは横浜市緑区で育ち、高校は相模女子大学高等部へ。絵の道を志して多摩美術大学へ進学、卒業間近でイラストレーション誌上コンペ「第6回チョイス」で年度賞を受賞して頭角を現した。卒業と同時にフリーで活動を始め、都内各地で個展を開催するほか、NHKのTV番組「みんなのうた」のタイトルバックや、国語の教科書やNコンの表紙などを担当。現在は読売新聞の古紙回収袋にも作品が使用されており、「回収日に近所で見かけると、『あっ』と嬉しくなりますね」と微笑む。

 〇…大学生、高校生、中学生の3人の子を育てる母親。結婚・出産を機に相模原に住み20年以上となった。近所の公園を散歩するのが日課で「どうしても木に目がいってしまう」のだとか。霜が降りた朝の結晶、顔に見える果物。日常で出くわす瞬間を切り取っては写真に収めて楽しむ。尽きない好奇心は、創作の着想へ繋がっているのだろう。

 〇…子育てもひと段落したという今、時間があれば机に向うほど創作意欲が沸いている。隔年で行う橋本のギャラリーでの個展活動や、昨年からはMOA美術館相模原市児童作品展の審査委員を務めるなど、地域での活動も「縁合って」広がっている。一昨年、生み出された日常を旅するキャラクター「タビビトくん」に、まるで自身を重ね合わせるように、新たな作品に出会い導かれて挑戦する日々は続いていく。

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