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郷土史家涌田夫妻 「相模原事典」を作成 市に寄贈「郷土に愛着を」

文化

掲載号:2018年4月5日号

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寄贈式に出席した(左から)野村教育長、涌田久子さん、涌田佑さん、加山市長
寄贈式に出席した(左から)野村教育長、涌田久子さん、涌田佑さん、加山市長

 区内相武台在住の郷土史家・涌田佑さん(89)とその妻・久子さん(83)がこのほど、相模原市の歴史や自然など様々な情報を五十音順に掲載した「相模原事典」を作成した。涌田夫妻から「市域の知識を深めるとともに、郷土愛を育んでほしい」と、市立中学校37校および市内図書館3館への寄贈の申し出があり、3月27日に市役所で寄贈式が行われた。

 寄贈式には涌田夫妻のほか加山俊夫市長、野村謙一教育長が出席。加山市長は「相模原の歴史を紐解くうえで大変貴重な資料。ぜひ多くの生徒らに利用してほしい」と述べるとともに、「これから変わっていく相模原の変化も、別冊にまとめていただきたい」と新たな望みも口にした。

 涌田佑さんは高校・大学の教員のかたわら、郷土史家としても活躍。神奈川近代文学館評議員も務め、著作には「新編鎌倉事典」「軍都郷土史」などがある。新磯小や谷口台小などで36年間にわたり教壇に立った久子さんは、相模原市史編さん審議会委員などを歴任。著作「相模の大凧」をはじめ、郷土史の文献を多数残している。

 今回まとめられた相模原事典は夫婦二人三脚で情報を集め、「相模経済新聞」で2004年から連載されたもの。連載中に津久井4町と相模原市の合併があったことから、津久井部分の補訂などに時間を費やした。掲載されているのは地誌・自然・歴史・風俗・人物など1300項目。「一遍」「大凧センター」「でいらぼっち伝説」「三樹一平」などが、写真を交えて説明されている。

 佑さんは「中学生が地元史を学ぶ糸口にしてほしい」と話し、久子さんも「市内に数多くいる教え子や、その子ども世代に手に取ってもらいたい」と話している。

 相模原事典はA5判281頁。発行は南区麻溝台に本社を置く日相出版で、同社で購入(1冊3千円・税別)も可能。残りわずかとなっているが、完売した場合はモノクロ仕様の廉価本も刊行される予定だ。問合せは日相出版【電話】042・748・6020へ。

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