相模大野駅周辺で4月29日、「相模大野アートクラフト春の市」が開催され、東日本大震災で被災した岩手県大船渡市の手芸作家・小松ヒトミさんの「糸紡ぎ工房Habetrot(ハベトロット)」が初めて出展した。
この出展は、相模女子大学の「復興支援学生ボランティア委員会」が招待し、実現したもの。当日は同委員会の学生らも協力し、椿の花びらで染めた毛糸で手編みした小さな人形やストール、大漁旗を裂き織りしたバッグやポーチなどを、作成の背景も伝えながら販売した。
同大学では東日本大震災以後、相模原市の交流都市である岩手県大船渡市をボランティアとして定期的に訪問。現在でも年2回は必ず現地を訪れ続けている。近年では大船渡市の花「椿」の認知度向上を目指して、幼児らを対象に椿について学ぶ「椿プロジェクト」を実施。今年2月に大船渡市の「椿まつり」に参加した際、椿の花びらを使った「椿染め」を行っている小松さんと出会った。
「椿を使ったストーリーのある商品は、大船渡の知名度向上と町の魅力発信につながる」と考えた委員会が小松さんに相模大野アートクラフト市への出展を打診。快諾を得た。小松さんは「大船渡では作品を販売できる場所がまだまだ少ない。情報の提供も含め、販路を拡大できる取組みはありがたい」と話し、同委員会の今西華奈美委員長も「大船渡の特産品を紹介するなど、今後は情報発信に重点を置いた町おこし活動を続けていきたい」と話している。
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