さがみはら南区版 掲載号:2019年3月28日号 エリアトップへ

相模台公民館で介護従事者や介護経験がない人に向けた勉強会を開催する 山田 由美子さん 相模台在住 62歳

掲載号:2019年3月28日号

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痛みを知る人の微笑み

 ○…自宅を開放して運営するギャラリーで、昨年秋から「ケアラーズカフェ」をスタートさせた。ケアラーとは無償の介護従事者のこと。「家族の介護に疲れた人が気軽に悩みを話せる場を」。自身が38歳の頃から15年間にわたり認知症の実母を介護した経験が、活動の原点だ。「介護の大変さや辛さ、悲しみは当事者にしか分からないもの。でも、分かち合いたい」。ケアラーズカフェがなぜ必要なのか、勉強会という形で想いを伝える。

 ○…「今思えば、頑張り過ぎていた」。母を最優先に生活していた51歳の春、うつ病を発症した。料理や買い物、それまで自然にできていたことができない。抗うつ剤の副作用にも苦しみ、その2年後には「むずむず脚症候群」に。うつ病は現在回復期にあるものの、双方の完治は難しいという。落ち込んでいた時、友人夫婦とハワイを観光した。結果的には「あの旅行がなければ今はない」と振り返る転機に。溶岩台地のパワーを全身で感じ、徐々にだが「自分にできることを頑張りたい」という気持ちが生まれた。

 ○…5歳年上の夫は、定年後も在籍していた会社を辞め、生活をサポートしている。36年間連れ添う仲だが、四六時中一緒に過ごすようになると「ケンカが増えた」と嬉しそうに話す。現在はギャラリーの訪問客を夫婦でおもてなし。気分転換に、市立総合体育館で週1回は一緒に汗を流す。

 ○…ケアラーズカフェを根付かせるためには、まず高齢者支援センターなどの理解を得ることが必要と話す。歯車は動き始めたばかりだが、地元の家族介護者や高齢者、カフェとしての利用客など様々な顔ぶれが「癒し」を求めて訪れる。「ここに来ると落ち着く、と言ってもらえています。相模原市にこんな場所が増えてくれれば」と微笑んだ。

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