毎年9月4日・5日に開催され、近隣住民はもとより多くの来場者で賑わう上磯部八幡宮の祭礼。中でも一昨年から始まったお芝居が、人気を集めているという。
芝居を演じるのは、上磯部在住の有志で作られた「やよい会」の面々。1974年3月、祭礼の余興などを運営するために結成された会で、祭礼以外にも芋ほりや稲刈り、餅つきなどを企画し、地域の子どもたちの「郷土愛」を創出するような活動を行ってきた。祭礼で使用する山車も同会が制作したもの。現在は44歳から76歳までの男性15人が在籍している。
芝居を始めたのは同会の金子俊男会長の発案。「昔は様々な場所で行われていたお芝居も、今では観る機会が減ってしまった。祭礼の新たな目玉になれば」との思いからだ。
今年の演目は『佐久の鯉太郎』。出演者らは「高齢なのでセリフが覚えられない」「台本の文字が読みづらい」などと苦笑しながらも、毎週2回ほどの和気あいあいとした練習を楽しんでいる。舞台本番は5日(木)午後6時半頃から。「メンバーの練習の成果を、多くの人に見ていただきたい」と金子会長は話している。