相模原商工会議所の会頭で、相模原ロータリークラブ(RC)に所属する杉岡芳樹氏(相模ガス社長/69)がこのほど、国際ロータリー第2780地区の19─20年度ガバナーに就任した。就任にあたり、ガバナーとしての思いや今後について話を聞いた。
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100年以上の歴史を有し、200以上の国と地域のクラブを会員とする連合組織「国際ロータリー」。第2780地区は、横浜、川崎を除く神奈川県下の全68のクラブで構成されている。
地区ガバナーは、地区内における国際ロータリーの唯一の管理役員。そのため、国際ロータリーの考えを地区内のクラブに伝えていく役割を持つ。相模原が所属する地区内「第5グループ」として2年ぶり、相模原RCとしては33年ぶりにガバナーに就任した杉岡氏は、「68のクラブにはそれぞれ特色があり、独自の活動をしながらも皆が同じ方向を向いている。各クラブが元気になれるような情報提供も担っていきたい」と決意を口にする。
「若返りと会員増強を」
「ロータリーは世界をつなぐ」の理念のもと、同地区ではポリオ(脊髄性小児麻痺)撲滅のための取り組みや、高校生の留学制度「青少年交換プログラム」、海外で学ぶ人への奨学金制度などを設け、より良い地域社会づくりに寄与している。一方で、会員の高齢化は喫緊の課題。各クラブを回る中で杉岡氏は、若返りとともに会員増強の必要性も切に感じたといい、「ロータリーの活動、そして奉仕の素晴らしさをいかに発信していくかを考えていきたい」と話す。
「1クラブ1奉仕プロジェクト」として今後、多くの人々を巻き込み活動を広げていく考えを示した杉岡氏。自身は20年以上にわたり奉仕活動に携わっており、これまでの活動を「自分の財産」と表現する。「これからも人との関わりやつながりを大事にしたい。クラブが元気になればきっと地域も元気になれる」