さがみはら南区版 掲載号:2020年1月23日号 エリアトップへ

ローイングチーム「湖猿」の代表として東京パラ代表候補を指導する 倉木 健治さん 愛川町在住 37歳

掲載号:2020年1月23日号

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パラ競技通じ人間育成を

 ○…障害者ボート競技「パラローイング」。相模湖漕艇場で同競技のチーム「湖猿(こざる)」を設立し、代表として後進指導や競技普及に尽力する。「障害者がボートの練習をする場は限られるが、ここほど施設、職員対応など恵まれた環境はない」。チームで活動するのは約30人。6人は東京パラリンピックの有力候補になっている。「代表選考が行われる5月までが勝負。悔いのないよう練習して代表に選ばれたら」と目を輝かせる。

 ○…両親がカンボジアでポルポト派の弾圧から逃れ、タイの難民キャンプで出生した。4歳の時に来日。その直後5歳で小児麻痺に襲われた。国籍と障害という苦難と向

き合う中、愛川高校でボート競技と出会い、高校総体出場など活躍。「高校のボートは障害者も健常者も一緒に競技する。ボートに乗れば差別はない。指導者と仲間に恵まれた」と振り返る。大学進学後、北京大会からパラリンピックの正式種目に採用されるのを知り代表を目指すも国籍取得の壁に阻まれた。「選手には東京で夢をつかみ私の分まで頑張って欲しい」とエールを送る。

 ○…「湖猿」では知的障害者教育にも熱心に取り組む。バンジージャンプやパラグライダーなどを体験させる活動は口コミで広がり、チームに参加する障害者は年々増えている。「彼らになるべくいろいろな経験をさせ、外の世界と触れ合う機会を作るのが大切」

 ○…2人の娘に恵まれ、3年前からは家から近い製造業に転職した。「会社には私の活動を理解、協力してもらい本当に感謝している」。当面の目標である東京、その後の大目標である「パラローイングの普及とボートを通じた障害者と健常者の分け隔てのない交流」に向け、強い信念を持ち歩みを進める。

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