新型コロナウイルスの影響で休校が続いていた市内の小中学校などが6月1日、約3カ月ぶりに再開し、各学校には児童や生徒の笑顔が戻った。中には感染防止など独自の取り組みを行う学校もあった。
若松小学校(須藤ゆかり校長)では1日、小雨の降る中、児童が元気に登校した。当日は本村賢太郎市長や小野正男南警察署長らが見守りを行った=写真上。
谷口台小学校(西山俊彦校長)は登下校時などの手洗い用に独自の「手洗い場」を設けた。ビニールホースを長い棒に付け、一定の間隔で穴を開け水を流すことで、約40人が同時に手を洗えるようにした=写真右。
校舎の出入り口にある手洗い用の蛇口には限りがあり、児童が密集してしまう可能性があることから、休校中に西山校長が考案し、職員が協力して制作。蛇口をひねれば水が常に出ているため、登校時には靴を履き替える前に、ランドセルを背負ったまま手が洗える利便性もある。
ホースの間には、手の洗い方を解説した写真も置いてあり、児童らは念入りに手洗いをしていた。西山校長は「ボールなど学校には児童が共有する物が多いので手を洗うことはとても重要」と話していた。