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地域で取り組む「介護予防」 住民主体で冊子を作成

社会

公開:2020年12月3日

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ニュースレターを手に笑顔を見せるプロジェクトメンバーの井上恭男さん
ニュースレターを手に笑顔を見せるプロジェクトメンバーの井上恭男さん

 区内麻溝地区で介護予防に取り組む12の住民団体で構成される「麻溝健康プロジェクト」が、新型コロナウイルス感染症の影響で体操などの活動ができないことを受け、自宅で取り組める介護予防活動として「麻溝健康プロジェクトニュースレター」を発行した。行政などが作成することはあっても、住民団体が主体となる例はめずらしいという。

 同地域では「健康寿命日本一」をめざして住民らが中心となって集まり、「いきいき百歳体操」や北里大学の上出直人先生が監修した「生き粋サイズ」を12カ所で実施してきた。しかし新型コロナウイルス感染症のため、今年2月から活動を自粛。その期間が長引くにつれ、参加していた高齢者らの心身の機能が低下する「フレイル」の進行を心配する声が多数あがった。そこで「コロナ禍でもできること」をテーマに、体操を実施する団体の代表が集まり、話し合いを実施。在宅で取り組める介護予防のリーフレットを継続的に発行することを決めた。

 ニュースレターの作成には麻溝高齢者支援センターも協力した。11月に発行された第1号は、外出の自粛による「筋力の低下」「気分の落ち込み」「食欲不振」などから陥りやすいフレイルの進行を予防する内容で、立ち上がりテストやタンデムテストなど3種類のフレイルチェックを掲載。チェックの結果を同支援センターに提出すると、先着300人に障がい者施設ふるーるのビーズストラップや石鹸などがプレゼントされる。対象は65歳以上で応募期間は12月末まで。麻溝地区以外の人も応募可能だ。

 今回、ニュースレターの作成にも尽力したプロジェクトメンバーの一人、井上恭男さん(76)は「コロナの感染拡大防止は重要ではあるが、外出や運動ができないと筋力などが衰え、介護の状態も進んでしまう。身近な人たちが作ったこのニュースレターが、少しでも地域の介護予防につながってくれれば」と話し、反響を見ながら継続して発行していきたいとしている。

 ニュースレターは麻溝高齢者支援センターのほか、麻溝公民館、社会福祉協議会南区事務所、南区地域福祉交流ラウンジでも配布中。問合せは麻溝健康プロジェクト事務局【電話】042・777・6858へ。

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