障害者への生活介護事業と就労継続支援を行う社会福祉法人アトリエが昨年9月に開所した事業所「はしもとアントルポビジュツ室」(緑区)で活動している高橋宏支さん(38)が、第5回星野珈琲店絵画コンテストで優秀賞を受賞した。
同コンテストは星野珈琲店が新たな才能を発掘し、クリエーターに活躍の場を提供するために実施しており、今回で5回目。グランプリや準グランプリのほか、審査員が選ぶ優秀賞などが選ばれているが、受賞者は画家や美大生がほとんど。
高橋さんは初めての応募で、応募総数2847点の中から優秀賞に選ばれた。高橋さんは「うれしい。事業所のみんなも一緒に喜んでくれた」と感想を話す。同法人の中央区にある事業所「西門第三図工室」にあった木彫りの象を見てイメージを膨らませた作品名は『このゾウはいいぞう』。青色の象が鮮やかに描かれており、審査員からは「癒される」「雰囲気が良い」などの講評を得た。
美術担当の生活支援員として、はしもとアントルポビジュツ室で働く原ひかるさん(29)のアドバイスも受賞につながったという。原さんは「高橋さんは、好きなキャラクターを忠実に書くのが得意。普段からタッチや雰囲気を見て、どんな絵になるか楽しみだった」と振り返る。
高橋さんの受賞作品は5月中旬まで、星野珈琲店相模原清新店(中央区清新)店内に展示されている。